
香りのすき間
以前にも書きましたが、各メーカーにより多少の差はありますが、インド香は香油のブレンドが「雑」なところがあります。
そのため、香油が均一に混ざり合っていない部分が燃え始めたとき、初めて、あ、こんな香油が入ってくるとこんな香りに変化するのか!というのが衝撃的?な驚きになったりするのですが、この一種の「隙」があるせいて、相性のいい他のお香を見つけようと「焚き合わせ」をしたときにびっくりするような香りが出来上がったりする事があります。
また、香りには「高さ」があり、部屋の空間の下層、中層、上層の三層で留まる香りや、上層から中頃にかけて広がるものや、下層から中層にかけて広がるもの、全体にまんべんなく広がるものや、一カ所で留まっていようとするものなど色々なタイプがあります。
軽い香り、重い香りという云い方も出来ますが、香りにも広がるスピードがあり、それぞれの香りに特徴的な広がり方や、香りを感じ取りやすい高さがあります。
そのため、香油の組み合わせ次第で、重い香りに押される様になってしまい一本だけ線の様にしか香りを感じ取れなかったり、他の香りを追いかける様に感じる事のできるものなど様々です。
香りのスピードがほぼ同じものが、香油のしみ込んでいる位置に少しだけすき間ができていれば、まるで別々に香りが立ちのぼり、手をつなぐ様に一つに溶け合うように感じる事も出来ます。
これはインド香ならでの作り方だからこそ感じ取れる、「香りの響宴」とも云えるものだと思いますし、「醍醐味」とも云えると思います。
ゆったりと落ち着くから瞑想する為にお香を焚くという方がたまにいらっしゃいます。
そんな方にはぜひとも、「香りの響宴」を感じ取って頂きたいものだと思います。
さて、最初に書いた通り、メーカーによりけりで香油のブレンドがしっかりと均一に行き届いているお香も近年増えて来たようです。
一つにまとまっていていい香りが最初から最後まで続き、あまり変化が感じ取れないタイプのものです。
これは残念ですが「焚き合わせ」というほどのものにはならず、「他の匂いと混ぜる」という感じになります。
もう入り込むすき間がないからだと思います。
ま、それ一本でよい匂いを出せるのですら別に焚き合わせる必要はないのですからね。当たり前です。
「焚き合わせ」に向くお香って大抵、最初火を点けた時は「変な匂い・・・?」だったりします。(笑)
手間ひまかけて、自分でいい香りを造って楽しむのもよし。
そのまま、手軽にいい香りをすぐ楽しめるのもよし。
好きずきだと思います。私はどちらも好きですが。
「雑」で「隙」がある。
決して良いイメージの湧く言葉ではないのですが、これがあるからこそ楽しかったりするのです。
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